過去問の使い方
点数ではなく、「傾向」と「弱点」を読み取る。赤本との、本当の付き合い方。
ひさしぶりです。
いよいよ寒さも厳しくなり、受験本番も近づいてきたのではないでしょうか。さて、この時期になると、受験する大学の過去問をやりはじめる人も多いかと思います。
ただ、毎年の話なんですが、大学受験で定番となっている過去問題集(通称・赤本)に関して、間違った使い方をしているケースが多いのです。今回は、過去問との向き合い方についてお話したいと思います。
「解いて採点」で終わらせない
当たり前の話ですが、過去問はあくまでも過去問であって、基本的に同じ問題が出るわけではありません。
自分が解いてみたときに高得点を目指すのは当たり前なんですが、それ以上に大切なのは──解答についている解説をしっかり読むことです。
解説には、その学校の「問題傾向」が書かれている。
「そんなの当たり前だろう?」と思われるかもしれません。ですが、実はこの解説部分には、その問題の解説とともに、その学校の問題の傾向にまで触れていることがあるんですよね。
例えば社会科系の場合、穴埋め問題で選択肢が多いか、記述が多いか。平安時代の文化についてよく出ているとか、大正デモクラシーでは事件名・事象名が必須だとか。国語だと、現代文の中で毎年必ず文学史的な問題があるぞとか、文法は助動詞よりも助詞の引っかけ問題が多い……などなど。
大切なのは、点数ではなく「自分の弱点」
この時期になると、受験が近いこともあって、問題だけやって、解答を見て採点して、高得点なら安心して、低得点だと焦る──みたいなケースが多くなります。
大切なのは、問題の傾向を把握し、かつ自分の間違えやすい弱点をしっかりと意識できるようにしておくこと。
私の場合は、過去問は、時間をしっかり測ったうえで、本番を想定して解いてもらい、解説はどういう流れでその正解にたどり着くのか、という解き筋を追うことが多いです。
その一方で、問題に使われている出典を確認し、同じ作者の作品を軽く読んだりすることも勧めています。
本音を言えば、年明けまで温存したい
ただ、本音を言うと、過去問は年明けまでは使いたくないというのが本音なんです。
どんなに言っても、やはり過去問で高得点を取ると安心してしまって、年明けの大事な時期にペースが落ちてしまうことが多かったので。
ですから、過去問はあくまでも確認テスト。それ以外のテキストを使って、問題の解き方、質問内容の意図を読み取る練習を、本番まで続けてほしいと思っています。