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秋の受験勉強


2023.9.14 担当:羽山


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言葉にできないほどの猛暑も、ようやく一段落して、多少は過ごしやすさも感じるようになりましたね。

受験生の方も、ご家族の方も、充実した秋を過ごしたいと思われていると思います。  ただ、一つだけ注意喚起しておきたいことがあるので、老婆心ながら書いておきますね。

 講師を何年かやっていて、ままあることなのですが、猛暑の夏休み、頑張って勉強をしていた生徒が、過ごしやすい秋になったとたん、ふっとモチベーションを下げてしまうことがあるんです。
 
こちらとしては気候もよくなり、学校も始まって、日常生活が戻ってきたのだから、より一層頑張ってくれるだろう……なんて思っているわけですが、机には向かっていても上の空、学習方法の話を面倒くさがるようになる、そのうち、志望校のランクを下げようかと思っているとか、そもそも大学(高校)に行くことってそんなに大事かな? などと言い出すわけですね。

 五月病というのは有名ですが、受験生特有の「九月病」というのも。実感としてはあるのです。
 
そして、この九月病は結構厄介。春先から夏にかけてモチベーションをアップしてきた生徒が、いきなりこんな気持ちになってしまうので、親御さんが悩んでしまい、生徒本人も落ち込んでしまい、空気が重くなって益々勉強に身が入らなくなるわけですから、これまで積み上げてきたアドバンテージがなくなってしまうことになったりするんです。
 
こういうとき、私はどうしているかというと、だいたい2週間ぐらいですが、勉強時間を減らし、宿題も減らしています。
 
そのかわり、空いた時間を読書に充てる。

 読む本は、文学作品じゃなくてもいい。ライトノベルでも、なんなら漫画でもいい。
 
だいたい90分ぐらいですかね、勉強以外の本を読んで、リフレッシュしてから、最低限の勉強だけはしてもらう。
 
文系志望者だったり、小論文がある生徒であれば、読んだ本と、その理由を説明してもらうようなことをすれば、勉強にもなります。

(ただしゲームやゲーム攻略本の類はダメだと言っておきます)
 
受験勉強ってのは、もちろん学習効果を上げるためにするものですが、自分と向き合い、集中するための練習期間でもあるのです。


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