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受験のスタートは11月


2023.10.23 担当:羽山


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来年度に受験を控える中高の2年生の多くは、本格的な受験勉強のスタートを、年末年始の冬休みか、その後の春休み期間にきるそうです。
 まあ、何をもって「本格的」というのかは、個人差もあるのですが、ようするに受験を意識した勉強に取り組むということは、ある意味当然の話。
 ですが、志望校のレベルのジャンプアップに取り組むのであれば、少なくとも「現代国語」においては、遅くても11月にはスタートしてほしい物なのです。
 現代文は、普段使っている言葉。だから、そんなに焦る必要はないと思うかもしれません。
しかし、大学受験で出典となるような文章は、実は今時の子供たちの多くは、学校での教科書ぐらいでしか目にしていません。
 特に、哲学的な論説文、科学的な解説文、学者や作家の随筆文などは、よほどの読書好きでもない限り、読むことはないでしょう。
 実は、「なんとなく」で国語のテストでそこそこの成績をとってきている人が、受験期に模試で成績が伸び悩んでしまうのは、こうした「読みなれないない現代文」への対応をしないまま(そこそこ成績はとれるからですね)、過去問などの受験用の文章にぶつかり、対応ができないからというケースが多いのです。
 漢字や指示語の問題では点が取れる。でも、文意を問う問題になると、手も足も出ない……。これは文系のみならず、理系の学部に進む受験生にとっても、結構致命的な弱点になってしまいます。
 でも、まだ「受験」って追い込みたくないよ……という生徒さん、保護者さんに私はアドバイスするのは、問題集の問題ではなく、冬休みの間に、何冊か岩波文庫でも読んでおいて欲しいということ。
 今日は、受験にもよく使われる代表的テーマの本を少しだけ紹介しておきたいと思います。
 
死の思索 松浪信三郎
日本文化の問題 西田幾多郎
歴史的環境 木原啓吉
森の力 浜田久美子


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なるほど!