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過去問の使い方


2024.11.30 担当:羽山


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過去問の使い方

 ひさしぶりです。  いよいよ、寒さも厳しくなり、いよいよ受験本番も近づいてきたのではないでしょうか? さて、そんなわけで、この時期になると、受験する大学の過去問をやりはじめる人も多いかと思います。
 
ただね、毎年の話なんですが、大学受験では定番となっている、数学者から出ている、過去問題集(通称赤本)に関して、いろいろと間違えた使い方をしているケースが多いので、今回は、そんな過去問との向き合い方についてお話したいと思います。
当たり前の話ですが、過去問はあくまでも過去問であって、基本的に同じ問題がでるわけではありません。

ですから、自分が解いてみたとき、高得点を目指すのは当たり前なんですが、それ以上に大切なのは、解答についている解説の部分をしっかり読むことです。

「そんなの当たり前だろう?」と思われるかもしれませんが、実はこの解説の部分、その問題の解説とともに、その学校の問題の傾向みたいなものまで触れていることがあるんですよね。

例えば、歴史など社会科系の場合、穴埋め問題で、選択問題が多いか、記述問題が多いか……平安時代の文化についてよく出ているとか、大正デモクラシーでは事件名。事象名が必須だとか……。

国語だと、現代文の中で、毎年必ず文学史的な問題があるぞとか、文法が助動詞よりも助詞のひっかけ問題が多い…などなど。

この時期になると、受験が近いこともあって、問題だけやって、解答を見て採点して、高得点だったら安心して、低得点だと焦るみたいなケースが多いのですが。大切なのは問題の傾向を把握し、かつ自分の間違えやすい弱点をしっかりと意識できるようにしておくことだと思います。

私の場合は、過去問は、時間をしっかり測ったうえで、本番を想定して解いてもらい、解説はどういう流れでその正解にたどり着くのかという解説をすることが多いです。  その一方で、問題に使われている出典を確認し、同じ作者の作品を軽く読んだりすることも進めています。

ただ、本音を言うと、過去問は年明けまでは使いたくないというのも本音なんです。  どんなに言っても、やはり過去問で高得点を取ると安心してしまって、年明けの大事な時期にペースが落ちてしまうことも多かったので。

ですから、過去問はあくまでも確認テスト。

それ以外のテキストを使って、問題の解き方、質問内容の意図を読み取り、形になれるという、今年一年続けていることの延長線上で勉強したほうがいいと思っています。





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なるほど!